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座骨神経痛

質問
母が、病院で座骨神経痛と診断されましたが、2日前から立つと腰からくるぶしにかけて激痛が 走り、歩けない状態です。病院からは鎮痛剤をもらっているだけで、どうしていいのか分かりま せん。座骨神経痛とはそんなにも痛みを伴い、歩けなくなってしまうような病気なのでしょうか? 何か良いアドバイスがあれば教えて下さい。よろしくお願いいたします。 尚、母はエリテマトーデスのため30年近くプレドニンを服用しています。
答え
正確には坐骨神経痛と書きます。お尻から大腿部へは坐骨神経という小指の太さの太い神経が走っていてここに痛みが走る疾患です。 五つの骨から成る腰椎の下位が何らかの原因で圧迫されていたり,炎症を起こして起きるとされています。 患者さんの足がどのくらいまで挙上できるかのTestを行うと普通90度まで挙上できまいが半分以下の所で痛みを感じ,それ以上上げられなくなります。 この検査はラセグテスト(坐骨神経伸張テスト)と呼ばれ坐骨神経の出口(腰椎の神経根)が引っ張られて痛みが増すかどうかを見る検査です。 考えられる原因としては骨の間のクッションが変形している椎間板症、老化現象の腰部変形性脊椎症,脊柱管狭窄などがあり,原因によっても治療方針は 変わります。 局所安静と投薬のみでよく成る場合もあり,必ずしも手術は行われません。 治療方法としてはやはり抗炎症剤,筋弛緩剤,局所注射,ブロック,コルセット,温熱療法が中心になりますので今の治療方針でよろしいと思 います。