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胃潰瘍治療薬オメプラゾ-ルについて

質問
28日付けの日経新聞に”胃潰瘍治療薬で死亡”厚生省は27日発行の医薬品等安全性情報で注意を呼びかけたという記事で 胃潰瘍治療薬オメプラゾ-ルを投与された患者が皮膚や粘膜の重い障害が起きて、1人が死亡したという内容でした。 私は今月中旬に胃痛で病院に行きオメプラゾ-ル(アストラ製)20mgを朝夕1カプセル10日ほど飲み、現在蕁麻疹で悩んで おりますが、特に治療はしていません。現在オメプラゾ-ルは飲んでいませんが、この蕁麻疹の副作用の治療はどのように すれば良いでしょうか、教えて下さい。プレドニンなどのステロイド治療は副作用が恐いのですが、大丈夫でしょうか。 宜しくお願い致します。
答え
まずは本当にお薬の副作用かどうかの判断が大切です。お薬の副作用の場合には薬診と言います。 多くの場合には投薬を止めると数日以内に改善します。 蕁麻疹とはアレルギー性の変化で急性と慢性がありますが いずれも早期治療が大切です。 薬診の場合には疑わしいお薬の中止、蕁麻疹の場合には抗ヒスタミン剤が有効です。 必ずしもステロイドが有効ではありませんが、続く様であれば皮膚科の先生にご相談下さい。 上記の鑑別には診察が欠かせないと思われるからです。
早速のご回答どうも有り難うございました。 2ヶ月前に食べ物で当たって蕁麻疹になり、当初WellcomのSEMPREXを1週間飲んで良くならず、続けてプレドニンの 減作療法を10日ほどして、大分良くなったのですが、そこでステロイド治療は恐いというので、治療を止めていたのですが、 その後胃潰瘍治療薬オメプラゾ-ルを飲んで、発疹がひどくなったので、飲むのを止めて、蕁麻疹がぶり返しました。 現在は治療をしていませんが、先生の初期治療が大切だというお言葉と現在蕁麻疹がひどくなってきていますので、 早速明日病院へ行きます。治療上どのような注意が必要でしょうか。また、プレドニン治療は安全でしょうか。 私は現在タイ国在住でいろいろ不安ですので、宜しくご指導下さいますようお願い致します。
必ずしもステロイド治療は恐いという事ではありません。 医師の管理のもとで正しい治療が出来れば何らご心配要りません。 別名副腎皮質ホルモンとも呼ばれますが、長期大量療法と自己管理が問題になります。 その理由としては体の中から出ている本来の副腎ホルモンがお薬によって出なくなります。 良くなったら少しずつ止めて中止する事が大原則ですが心理的に良くなったら突然止めてしまいます。 そうなると副腎は怠け者になってリバウンドという現象が起こりかえって悪くなるのです。 オメプラゾ-ルの副作用の可能性というよりはこのリバウンドかも知れませんね。 つまり、ステロイドは使い方を誤ると絶対にいけないのです。少しずつ止めなければなりません。 どの程度の蕁麻疹か分かりませんが、短期少量療法になると思われますから心配はないでしょう。 追伸:依然犬に噛まれたま-くんですね?暫くぶりですね。
先生、覚えて頂きましてどうも有り難うございました。 そうです、わたしは犬に噛まれたま~くんです。お蔭様で狂犬病にはならずに済んだのですが、 蜂の子を食べたばっかりに蕁麻疹になってしまいました。プレドニンは7月中旬に確か2週間ほど 初日に12粒で、最後は2粒と徐々に減らして飲んだと思います。最後には太股の付け根とか下腹部に 少し出るだけで、徐々に良くなるだろうって先生が言ったのですが、その後蕁麻疹の薬は飲んでいなくて しばらくして、またひどくなってきた(太股、下肢、腹部、背中、腕など全身)ときに新聞の記事を見て びっくりしたとういうわけです。取り敢えず今日さっそく皮膚科へ行ってクスリをもらってきました。 たぶんアンチヒスタミン剤だと思います。今度は完全に直るまでしっかり治療します。 今後共に宜しくお願い致します。
私の予感が色々と当たっていた訳ですね。 先生の指示を守らなかった事が原因のようですね? しっかり治るまでご面倒でも診察は続ける事が大切です。 個人的にはプレドニンの初日12粒はちょっと多すぎた気がしますが。 原則として1人一回に限らせていただいていますから今後は待合室をご利用下さいね。 そう言えば,君の件は私の下記の著書にも書かせていただきました。 http://www.hospi.com/1syou.html#1-9