過去の医療相談

胸郭出口症候群

質問
初めて、メールします。失礼があるかとは思いますがよろしくお願いします。 さて、私の知人に「胸郭出口症候群」と診断されたものが居ます。しかしながら、入院はすれどこれと行った治療は無く、リハビリ程度に終わっています。 退院後も,通常の生活ですぐに腕が上がらなくなったり、しびれたりして大変困っています。 そこで、以下の点について教えて下さい。 1,この病気は果たして完治するのか 2、どのような施設にいけば治るのか? 3、リハビリ程度で治るのかor手術等が必要なのか? よろしくお願いします。
答え
この疾患は解剖的に腕へいく神経(腕神経叢)が、鎖骨とそのすぐ下の第一肋骨との狭い間を走ります。 さらにこの部位に腕へいく鎖骨下動脈というものも走っています。 また、この部位には筋肉があり,この神経や動脈が体位によって圧迫される事で腕のだるさを感じる事になります。 原因として肥満や逆に極度の痩せによって、この鎖骨と肋骨の空間の形態に変化を来たした痙攣を起こした場合などがあります。 職業的に腕をいつも上げている方(たとえば、電気工、左官)にもみられることがあります。 整形外科で原因を調べてもらってから原因を取り除く治療を行う事が先決です。 もちろん程度によっては手術もリハビリも必要です。