外来の裏話

カルテNo,37 病気願望症候群

患者
46才の女性
主訴
体がだるい
ストーリー
「先生,最近体がだるいから調べて下さい」 この場合まず疑うのは肝臓疾患である. 「検査の結果,全く異常ありませんでしたよ」と説明するとがっかりして「おかしいですね?」「先生,他にはなんか調べるものはありませんか?」 一時的なもので疲れがたまっているだけであると説明すると大変. 「先生,胃ガンかも知れないから胃カメラでも飲まして,心電図でもやって下さい」 医学的には全く関係のない検査である.
考察
不定愁訴と言っていろんな症状があっても全く異常がなく,安定剤で治癒することがある. このタイプはすてにいろんな病院を転々し,振られている. 大きな病院ではなかなか相手にして貰えないから自分に優しい先生を捜す. ありとあらゆる検査をしないと気が済まない. 一部の先生は喜んで(?)いろんな検査をするかも知れないが安定剤を投与されていることが多い. 一部,母子家庭や福祉の保険等で無料の方は保険を使えば得になる気がするらしい. 人間の体は簡単には病気にならない仕組みである. 自分の体のあら探しをするよりも人生のエンジョイ方を探して欲しい. 少なくとも国民一人一人が信頼できる自分のホ-ム ドクタ-を持つべきと考える.