外来の裏話

カルテNo,15 全然効かないですよ,こんな薬は

患者
42才の男性
主訴
鼻水が止まらない
ストーリー
花粉症の季節 「鼻水か止まらない」「くしゃみが止まらない」「涙が止まらない」 毎日外来は混雑している。 2週間分の投薬のあと再び来院した。 効かないので二日で止めたそうである。 二日で止めた?それが原因ですねと言うと今度は二日間も耐えられないと不機嫌。 パブロンが一番とのことであった。
考察
投薬時の説明は確かに大切である。 速効性を求められる場合は経験上,組み合わせで処方した方がいい。 患者は自分の体質を忘れ勝ちで時としてはわがままである。 薬は機械や物とは違って個人差があることを知らない。 あの人からこの薬を勧められたの理由で欲しがる例が典型的な例である。 裏切られた効果のない薬は医師も怨まれるから不思議である。 悩む事がある。果たしてこちらの説明不足かあちらの無知か? 薬はすぐ効かないと薬ではないと勘違いする人が耐えないが, 便利な機械社会が産んだ副産物かも知れない。 薬の特性を正しく認識する啓蒙の必要性を痛感する。 ステロイドはいや,抗生物質はいや,痛み止めはいやと薬恐怖症の人々。 マスコミの影響の受けすぎです。 必要最低限の薬で治療しているのですが・・・・・・ マスコミは必要以上に薬や医師の投薬を批判するが, 過敏になる人も多い。犬猫は風邪引いてもみんな我慢するのに・・・・・ と思うことが時々あるのも事実。