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13. ミルクのあげ方


ミルクを作る前に

ミルクを作るのは、お父さんでもできます。ミルクを飲ませることで、お父さんと赤ちゃんとの良いスキンシップも図れます。ぜひ、トライしてみてください。

十分消毒した器具を使いましょう。
手をよく洗って消毒した器具を使いましょう。
準備するものは

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ミルクの作り方

1 スプーンすりきり1杯で20mlのミルクが作れます。赤ちゃんに合った濃度なのできちんと計るようにしましょう。缶の開き口でしっかりすりきってください。
2 全体の量の3分の2の沸騰したお湯を哺乳びんに入れます。
3 粉ミルクをいれ、ゆっくりと振って溶かします。
4 とけたら目盛りを見て、必要量になるように湯をたして、再び振ります。泡の下に目盛りをあわせてください。こうするとミルクをいれたあと目盛りより多くなってしまうということがありません。

5 乳首をセットする。この時きつくしめすぎてしまうと空気が入らなくなり赤ちゃんはミルクが飲めなくなってしまいます。

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ミルクの飲ませ方

1 飲ませる前にミルクの温度をたしかめます。前腕の内側へミルクを1〜2滴たらし、人肌の温度なら適温です。ミルクの出は哺乳ビンをさかさまにした時にポタポタ落ちるくらいが適当です。熱すぎた時は、口の広い入れ物に水をいれてその中へ哺乳ビンをつけて冷まします。冷めすぎた時は、40〜50度の湯で湯せんしてください。
2 肘の内側に赤ちゃんの頭をのせて、上体をおこすような形に横抱きします。哺乳ビンはたてて、乳首の中でミルクが満たされているようにして飲ませます。気泡がでていれば飲んでいる証拠です。
3 終わったら、ゲップをださせます。立て抱きにして、軽く背中をトントンと叩くか、下から上にさすりあげるようにします。

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ミルクをあげるときのポイント

  • ミルクは10日ぐらいで使いきる
細菌が繁殖しやすいので、早く使いきるのが鉄則です。開缶後、10日以上たったものは使わないこと。
  • 冷蔵庫にいれない
出し入れが頻繁なので、温度差のため痛みが早くなります。きちんと蓋をして風通しのいいところに保管しましょう。
  • 回数をきめて与える
母乳より吸収がいいので、授乳回数や間隔を一定にし、そのつど欲しがるだけ与えるようにします。新生児は3〜4時間おきに1日7〜8回。以後は、4時間おきぐらいです。
  • 濃度は表示通りに
どんな場合でも勝手な判断で濃度を決めてはいけません。かえるのは、医師の指示があった場合だけ。
  • ミルクを作るのは授乳直前
雑菌が繁殖しやすいので、つくりおきはしないように。飲み残しも捨ててください。
  • 授乳は母乳をあげるのと同じ気持ちで
母乳でないといけないという引け目を感じてはいけません。母乳と同じ気持ち、同じ手順であげましょう。哺乳ビンは空気がはいらないように充分傾けてあげてください。また、飲むのを嫌がったりしたら無理じいはしないこと。
  • 哺乳ビンの消毒は3か月まで。生後3か月までは面倒でも必ず行ってください。消毒方法はやりやすい方法で行うといいでしょう。

 

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哺乳ビンの消毒の仕方

お湯が沸騰してから入れ、5〜10分煮沸します。乳首、フタ、スプーンなどは、3分間ガーゼなどに包んで入れるとよい。
蒸気がではじめてから5〜10分間蒸します。ガーゼを敷き。哺乳ビンはたてていれ、乳首、フタ、スプーンなどは、3分間蒸します。
時間の短縮をはかるために、ミルトン液(市販)のものを使用してもいいでしょう。

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