過去の医療相談

臭覚について

質問
よろしくお願いします。 10年くらい前から臭覚がなくなりました。初めは時々でしたが、今は まったく有りません。 2人目の子どもを出産してから、喘息が始まりました。 そのころからです。 途中ケナコルトの注射を、月1回4年間してました。その間は、臭覚があって幸せでした。 でも、強い注射ですので、病院を変えてプレドニン1日10ミリにしました。 そして、臭覚も失いました。 点滴を受けたとき、一瞬回復したことがありましたが、今はもうあきらめています。 耳鼻科にも行ってみましたが、回復は不可能とのことでした。 この相談は、私にとって最後の相談となります。 なんらかの、回答をいただけたなら幸いです。  
答え
においがわからなくなる原因には、嗅覚細胞が弱っている場合と、そうでない場合があります。 嗅覚細胞は、めがしらの部分、鼻のてっぺんの部分にあります。 においを感じるには、においの粒子が嗅覚細胞に到達できること、嗅覚細胞が正常に働くことが必要です。   副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症など、鼻の疾患があると、においの粒子が嗅覚細胞に到達しないために、においを感じない 場合があります。 これらの疾患がないかどうかは、耳鼻科で鼻の中をファイバーで観察してもらったり、鼻のレントゲンをとってもらうことでわかります。 嗅覚細胞がちゃんと働いているかどうかは、アリナミンという、にんにくのにおいに似た強いにおいをもつクスリを注射してみて、 そのにおいを感じることができるかどうかで判断します。 追伸:以上は下記のインタ-ネット耳鼻科の五十嵐先生のペ-ジ アリナミン注射でにおいがわかれば、嗅覚細胞は大丈夫ということになります。 逆にまったくにおいがしなければ、嗅覚細胞は元気がなく、再びにおいを感じることは難しいと考えられます。 耳鼻科を受診されて 行うと良いことは、 アリナミン注射テストをまず、うけてみて下さい。そして、嗅覚細胞が大丈夫かどうか検査してもらって下さい。ま た、鼻の疾患がないかどうか調べてもらって下さい。 治療は、嗅覚細胞に元気をつける目的で、ステロイドの点鼻薬を、嗅覚細胞のある、はなのてっぺんにあたるように点鼻します。 首の下に枕をおいて、仰向けになるようにし、10分間ほどじっと浸しているとよいと言われますが、なかなか難しい体位です。 鼻の粘膜がむくんでいる場合には、むくみをとる点鼻薬を最初に点鼻します。 副鼻腔炎がある場合には、クスリや吸入、場合によっては手術を行う ことを考慮します。副鼻腔炎の治療は、従来はネブライザーとよばれる吸入治療が中心でしたが、最近はマクロライドとよばれる抗生物 質の長期内服が有効であることが知られてきました。 現在、受けておられる治療の目的、効果、今後の見込みを聞いてみると良いかと思います。 追伸:以上はインタ-ネット仲間の1人である下記のインタ-ネット耳鼻科の五十嵐先生の ペ-ジから引用させていただきました。 <私にとって最後の相談となります。 そんな事おっしゃらないで是非治療に専念して下さいね。 http://www.info-niigata.or.jp/~yigarash/