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5. 産後の食事のポイント


産後に必要なカロリーは完全母乳の人で1日約2500Kcal。人工栄養なら1800Kcalです。
いろいろな食品をまんべんなく食べることが大切です。また、妊娠中、母体は授乳に備えて、約3kgの脂肪を備蓄しています。産後、脂っこい食事の摂りすぎは、お乳が粘っこくなるだけでなく、乳管も詰まりやすくなります。調理の際の油は控えめに、が鉄則です。
授乳中はビタミン類が母乳から赤ちゃんにどんどん移行します。ビタミン類は、お母さん自身にも必要不可欠な栄養素ですから、積極的にビタミン類の豊富な野菜を食べることが大切です。野菜は、生よりも煮るか炒めるほうが、はるかに効果的にビタミン類を摂ることができます。特に、脂溶性ビタミンAやDの吸収は、断然よくなります。
母乳の出をよくするために水分は多めに摂取してください。ただし、からだの回復期に冷たい飲み物のとりすぎは要注意です。
慣れない夜中の授乳で、生活リズムは狂いがちです。寝不足で食欲がなくても、授乳期はいつもより充実した朝食をとることにしてください。1日3食の生活リズムは崩さないように。
母体のカルシウムはお乳を通じてかなりの量が失われていきます。カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDは意識してとるようにします。

コーヒーやお酒は飲みすぎると、お乳の中にでてきます。さらに、アルコール類のカロリーは高いので、出産後の肥満防止の観点からも、控えたほうがよいでしょう。

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