過去の医療相談

輸血によるDNA鑑定への影響について

質問
友人と友人の子供、友人のご主人が先日血液検査によるDNA親子鑑定検査を受けました。 結果はその子はご主人の子供ではないということでした。 その後で考えたことなのですが、ご主人は鑑定検査の1年程前に交通事故にあい大量の 輸血をしています。ばかげた質問かも知れませんが 輸血がDNA検査に影響を及ぼすようなことはないのでしょうか? 是非、回答を知りたいとおもいますので宜しくお願いいたします。
答え
血液は赤血球、白血球、血小板などの有形成分と血漿と呼ばれる液体とからなります。 血液の全量は体重の約1/13を占め、体重50kgの人で約4literです。 全血液量のどの程度の輸血か分かりませんが,輸血した血液は自分の血液と置き換わる のではなく、一時的に血圧、栄養状態,貧血の改善等が目的です。 血球の寿命はわずか数日から数ヶ月の単位ですから1年前の輸血であれば影響はないと思われます。
DNA鑑定は当院では行っておりませんので,詳しい事については検査を行った所にご相談される事を お薦めします。 個人的には長年信じられてきた血液型も最近は色々な組み合わせがあり得るともされており, 新しい検査法についても絶対的な盲信は出来ないのではないかと疑問を持っています。